神経系ストレッチを検討されている方から、「本当に効果があるのか」「根拠はあるのか」というご質問をいただきます。このページでは分かっていること・分かっていないこと・受けてはいけないケースを、誇張せずに整理します。

前提|「必ず治る」施術ではありません

はじめにお伝えしておきます。
神経系ストレッチは、あらゆる痛みを必ず改善する施術ではありません。変化を感じにくい方もいらっしゃいますし、そもそも施術の対象にならない状態もあります。当院では初回の検査で対象外と判断した場合、その旨をお伝えして医療機関の受診をおすすめしています。

考え方の土台になっているもの

神経系ストレッチが行っているのは、正式には神経モビライゼーション(Neural Mobilization)と呼ばれる手技です。その理論的な土台はニューロダイナミクス(Neurodynamics)という、神経と周囲組織の力学的な関係を扱う考え方にあります。

代表的な文献として次のものが知られています。

  • Butler, D. S.「The Sensitive Nervous System」
  • Shacklock, M.「Clinical Neurodynamics」

これらは、神経が身体の動きに合わせて滑走・伸張しており、その動きが妨げられると症状につながるという考え方を体系化したものです。

分かっていること・分かっていないこと

項目現状
神経が動きに合わせて滑走している解剖学・運動学的に確認されている
滑走が妨げられると症状が出ることがある臨床的に広く扱われている考え方
どの程度の効果が誰に出るか個人差が大きく、一律には言えない
他の手技と比べてどうか比較して優劣を断定できる段階ではない

「他の施術より優れている」「必ず改善する」といった断定はできません。当院がお伝えできるのは、筋肉へのアプローチで変化しなかった方に、別の視点からの選択肢があるということです。

効果が期待できる可能性のある状態

  • ストレッチやマッサージで一時的に楽になっても、すぐ戻ってしまう
  • しびれや、ピリッと走るような痛みがある
  • 痛みが線状に走る(お尻から足、首から腕など)
  • 特定の姿勢や動作で症状の強さが変わる
  • 画像検査で明らかな異常が見つからないが症状が続く

共通しているのは、動きによって症状が変化するという点です。

効果が期待しにくい状態

  • 安静にしていても症状の強さが変わらない
  • 発熱を伴う、夜間に痛みで目が覚めるほど悪化する
  • 骨折・脱臼など、構造そのものの損傷がある
  • 内臓や血管の疾患が原因である

これらは神経の滑走とは別の原因が考えられるため、施術ではなく医療機関での検査が優先されます。

受けられないケース(禁忌)

次の状態では施術を行いません。医療機関の受診をお願いしています。
・骨折・脱臼が疑われるとき、急性の強い炎症があるとき
排尿・排便の障害を伴うしびれ、急速に進行する筋力低下
・腫瘍・感染症・重度の骨粗鬆症など、医師から運動や施術を制限されているとき
・手術後で主治医の許可が出ていないとき
・帯状疱疹など、皮膚に発疹が出ているとき

副作用・施術後に起こりうること

神経を扱う施術のため刺激を伴いますが、それによって悪化するものではありません。施術後に一時的なだるさや軽い張りを感じる方がいらっしゃいますが、多くは数日以内に落ち着きます。

ただししびれや痛みが強くなる・長引く場合は、続けずに必ずご相談ください。強く伸ばせば効果が上がるという性質のものではなく、無理な力をかけるとかえって神経を過敏にします。

回数と期間の目安

初回から変化を感じられる方が多くいらっしゃいますが、症状の期間が長いほど、必要な回数は増える傾向があります。当院では毎回、施術前後で可動域や痛みの変化をその場で確認し、経過を見ながらご提案しています。

「何回で終わります」と最初に断定することはしていません。変化が出ない場合は、その旨をお伝えして別の選択肢をご案内します。

判断に迷う方へ

ご自身が対象になるかどうかは、初回のカウンセリングと検査で確認できます。実際にどのような方が来院されているかは 施術記録 をご覧ください。

施術内容の詳細は 神経系ストレッチとは?、手技の違いは 神経モビライゼーションと普通のストレッチの違い で解説しています。

空席確認・予約する

神経系ストレッチは完全予約制です。ご都合の良い方法でご予約ください。

営業時間:9:00〜13:00/16:00〜20:00(日曜9:00〜15:00)
休診:水曜午後・木曜・祝祭日
※施術中はお電話に出られない場合があります。WEB予約が確実です。