神経へのアプローチを調べていると、似たような言葉がいくつも出てきて混乱しやすいところです。結論から言うと、これらは対立する別々の施術ではなく、同じアプローチを指す用語の違い・手法の違いです。このページで一度整理しておきます。
用語の関係を一覧で
| 用語 | 位置づけ | 説明 |
|---|---|---|
| ニューロダイナミクス (Neurodynamics) | 理論・学問領域 | 神経と周囲組織の力学的な関係を扱う考え方。すべての土台にあたる |
| 神経モビライゼーション (Neural Mobilization) | 手技の総称 | 神経を動かして可動性を回復させる手技全般。正式名称にあたる医学用語 |
| 神経フロッシング (Nerve Flossing) | 手法のひとつ | 神経の一端をゆるめながら一端を伸ばし、糸を通すように滑らせる方法 |
| 神経滑走法・神経滑走ストレッチ | 手法の呼び名 | 神経フロッシングとほぼ同じ意味で使われる日本語表現 |
| 神経系ストレッチ | 呼び名 | 同じアプローチの呼称。当院で行っている手技の名称 |
| 神経整体 | 呼び名 | 整体の文脈で使われる呼称。指している内容は概ね同じ |
| 神経性ストレッチ | 表記ゆれ | 「神経系ストレッチ」の誤記として使われることが多い |
関係を一文で言うと
理論がニューロダイナミクス、手技の総称が神経モビライゼーション、その代表的なやり方のひとつが神経フロッシング(=神経滑走法)という関係です。「神経系ストレッチ」「神経整体」はこれらを指す呼び名にあたります。
名称は違っても、目指しているのはひとつです。神経が本来の動きを取り戻すこと。どの言葉で検索していても、探しているものは同じだと考えて差し支えありません。
よく混同されるもの
筋膜リリースとの違い
筋膜リリースは筋膜(筋肉を包む膜)を対象とします。神経モビライゼーションは神経そのものが対象です。隣接した組織を扱うため似た印象を受けますが、狙っている場所が異なります。
関節モビライゼーションとの違い
単に「モビライゼーション」と言う場合、関節モビライゼーションを指すことがあります。こちらは関節の動きを回復させる手技で、神経モビライゼーションとは対象が違います。
一般的なストレッチとの違い
もっとも問い合わせが多い違いです。詳しくは 神経モビライゼーションと普通のストレッチは何が違う? で解説しています。
英語表記の対応
| 英語 | 日本語 |
|---|---|
| Neurodynamics | ニューロダイナミクス/神経動態 |
| Neural Mobilization | 神経モビライゼーション |
| Nerve Flossing / Neural Flossing | 神経フロッシング/神経滑走法 |
| Nerve Gliding | 神経滑走(フロッシングとほぼ同義) |
| Neural Tension Test | 神経伸張テスト(検査法) |
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